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外を出歩き周りの景色を眺めると、田畑が広がっている場所もあり、遠く広くを見渡すことのできるほどよいくらいの少し田舎。
都会にもあるとある喫茶店チェーンの珈琲店に足を運び、店員に案内されるまま窓際の席に座った。テーブルを挟んで二名掛けの席。一人で来たためもう一席は空いている。
私はコーヒーを注文し窓の外を眺める。秋から冬に移り変わる季節。時間も日暮れで、見える景色は深い青色に染まっている。葉もほとんど落ちてしまった木々が少しだけ吹く風に揺られ、目に映る風景は一層感傷的に見えた。
「お待たせしました」の言葉と共にテーブルの上に運ばれたコーヒーを「ありがとうございます」と返して受け取る。
コーヒーカップの持ち手に指を添え口元に運び、温かいコーヒーを飲みながら再び窓の外を眺め、物思いにふけ始めた。
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