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「清蘭様、御機嫌いかがかな?」
「これ鳳如、清蘭様はお疲れじゃ。用ならワシが聞くとしよう」
「えー。座敷わらしに言うのかよ。・・・・・・まあいいか」
「主、夜中に枕元に立ってやろうか」
「悪かった悪かった。ここ最近、また奴らが現れ始めてな。まあ、こっちは人数もいるし大丈夫だとは思うんだけどな。いざとなったら助けるようにって、あいつにも言ってあるから」
「もしや、それはぬらりひょんのことか」
「そうだ」
「奴はワシと遊んでくれぬ故、あまり好まぬ」
「そういう問題じゃないでしょーが。とにかく、嵐がきそうだから、注意するように伝えておいてくれ」
「心得た」
男は、黄色の髪の毛を緩やかに動かし、にこりと笑った。
男は四人のいる場所へと向かう。
まずはじめに言っておくと、男は一応責任ある立ち位置だ。
首が少し隠れ、両腕が肩から見える。
それも程良くついた筋肉で、手首には黄色いリストバンドがついている。
黒を基調とした服には、大きな蓮が描かれており、周りには黄色の模様もついている。
腰の部分が紐で縛られており、黒いズボンの上には、ふくらはぎからブーツを履いている。
「おまたせおまたせ」
「鳳如待たせ過ぎ」
男は、鳳如と言うらしい。
そして、鳳如に呼ばれて集まったのは、男が三人に、女が一人。
ここは東西南北を守る四神が集まる場所。
鳳如はその中央を司っているのだ。
「最近、また鬼門を狙った奴らが様子を見に来てる。清蘭様を守ることを最優先に、今後も警戒を続けてくれ。何か連絡や質問はあるか?琉峯から」
琉峯は東を司っている、東の元帥だ。
一八〇近くも背はあり、ドラゴンを移動手段としている。
青い髪は無造作に流れ、口の左下にはホクロがついている。
黒が基調の服は前ファスナー付きで、いつも上を少しだけ開けていて、その部分は赤く、膝ほどまでの丈。
右胸あたりに蓮が描かれていて、その回りを青い模様が舞う。
腰で帯と紐によって縛り、下には青のズボンを履いている。
ちなみに、目も青い。
「特には」
琉峯は剣術が得意で、武術もまあ出来る。
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