四神と罪人

4/16
前へ
/49ページ
次へ
 青龍元帥琉峯の部下は三人おり、バロン、羽う見み、生しょう幻げんの男たちだ。  基本として、各方角は、各元帥の部下三人によって守られている。  「じゃあ麗翔は?」  麗翔は唯一の女で、赤と橙の交じった髪と目をしており、前髪は顔の両側に持って行っていて肩あたりまである。  背は一五四で、移動手段は不死鳥。  黒が基調の服はスカートになっており、太ももからロングブーツを履いている。  その上に羽織っている服も黒く、左したに蓮があり、赤の模様がついている。  武術も剣術も苦手だが、弓は得意だ。  南と司る彼女の部下は皆女性で、亜衣奈あいな、妲だ翔と、夢む希のの三人だ。  「べっつにー。早く終われば良いと思ってる」  「じゃあ煙桜は?」  ここにいる五人の中で、最年長だと思われる男。  なぜかって、顎鬚がそう見せるからだ。  銀の短髪に銀の目をし、左頬にはなんかで斬ったような痕が一つだけついている。  琉峯と同じくらいの背で、移動手段は虎。  ファスナー付きの服は紺基調で、通常の上着ほどの大きさ。  右側に大きな蓮が描かれていて、銀の模様が単調にある。  腰に帯と紐がついていて、紺のズボンを履いている。  武術が得意で、大鎌を使う。  西を司る白虎の煙桜の部下は、都と空あ、宙奎うけい、蘭らん蝶ちょうの男三人だ。  「俺も得には」  「じゃあ、最後に帝斗」  帝斗は北を司っている元帥。  一八〇以上の背に、移動手段は亀。  真っ黒な髪は長く、後ろで一つに縛っているが、太ももあたりまである。  頭には青一色のターバンが巻かれている。  目が茶色で、青を基調とした服は右が半そで、左が長袖という不思議な形をしている。  右側に蓮が描かれ、黒の模様がついている。  その上着は、腰の帯と紐より少し下までの長さがあり、その下には紺のズボンを履いている。  膝下から穿いたブ―ツは茶色く、何よりも武術が得意だ。  ヌンチャクやトンファーも好きなようだ。  頬杖をついて足を組み、ニコニコと鳳如の話を聞いてはいるが、決して真面目に聞いているわけではない。  そんな帝斗の部下は、翠すい央おう、白びゃく葉ようの男二人と、愛樹まじゅの女一人だ。
/49ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加