0人が本棚に入れています
本棚に追加
昼休憩前、大粒の雨が降りだした。
風もふいていて窓に大きな雨粒が打ち付ける。
下に滴が流れて粒が消えていくよりも先に新たな滴が増える。
夏の突然の雨は、俺の経験則で言えば割りとすぐ止む。危険だからすぐ帰れとか、そういうことは言われないだろう。
しっかし、この雨のなかコンビニまで行くのだりぃ。
でも行かねーと飯ないしな。
今日何度めか分からないため息をついてから、俺は昼休憩開始のチャイムと同時に立ち上がった。
補習が行われている2階の教室から出ると、雨がもつ独特の香りが俺の体を包んだ。
湿気もすごくて服がその湿気のせいでまとわりつく感覚が気持ち悪い。
本当、雨とか憂鬱。
最初のコメントを投稿しよう!