驟雨を待ってる

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「そうだ。知ってる?この雨、驟雨って言うんだよ」 「へー、そう」 「興味無さそう!!別名通り雨」 「なんだよ、通り雨ならさっさとそう言えよ」 そう言うと安藤は頬を膨らました。 お前はフグか。 「へえそうなんだ!!とかいう反応期待してたんだけどなぁ。まあいいや。通り雨だけどまだ降り続きそうだからコンビニ行くなら私の傘使っていいよ」 「は?なんで」 「今朝、傘持ってなかったでしょ。濃い赤いのが私の傘。下駄箱のとこの傘立てに置いてあるから探してー」 ゆったりとそう言った安藤はさっき手放したチョークをまた握った。
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