青の商人と青の女王

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 青の商人は、侍女くらいならちょろいな、と心の中では思っていましたが、笑顔で侍女を見送りました。 (一応青の商人は他の商人と比べてもだいぶ良心的な価格で商売をやっておりますので皆様ご安心を。) さてと、青の女王はこううまくはいかないな。 どうするか。 青の商人は、また悩んでしまいましたが、すぐに妙案が浮かんだのです。 よし、AプランとBプランを思いついた。 まずはAプランでいこう。 そうと決まれば、早く女王に会わないと。  青の商人は、大きな大きな、青の宮殿の真っ青な空の一部のような扉を軽くノックしました。 おう、青の商人だな。 女王の従者から話は聞いているじゃんよ。 通っていいじゃんよ。 門番がけっこう軽い感じで言います。 門番をちらと見ると、青銅製の(ヨロイ)をまとっていました。 こんなに暑いときにあれじゃあ、やる気出ないだろうな。 なあ、門番、このブルーウォーターっての差し入れしてやるよ! 真っ青(まっさお)な色で涼しそうだろ。 青の商人は、青の門番にそう投げかけ、青いガラスのビンに入った青い液体を渡しました。 おお、気が効くじゃん。 なんだこれ、めちゃうまじゃんよ! ありがとうじゃん♪ ああ、お代は? 青の門番が値段を聞くと、青の商人は優しく返しました。 お代はいいって、その代わり、今度子どもたちとたくさん遊んでやってくれ。 青の門番はその言葉に少々驚いた様子で、こう冗談(じょうだん)を言いました。 ブル、お前そんなキャラだったか? てっきり、またかわいい姉ちゃんを紹介してくれって言うと思ったじゃんか。 はは、ボクはいつも聖人みたいな商人だよ。(この前紹介された子、めっちゃ酒癖悪かったんだよ。)
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