青い体液の彼女

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うちの学校には特別なプログラムがあり、 月一回、 ネイティブの英語教師が外部から来る。 その授業では日本語は禁止。 先生がたわいもない話をしてくるので、 それにすべて英語で返答しなければならない。 ボディランゲージも可。 まあ、 つまりは、 英語に慣れ親しむための授業だ。 教育の試みとしては、 すごく良いものだと思う。 思うのだが、 正直、 先生の発音が良すぎて、 ついていけない。 意識の高い学友は、 なんとかコミュニケーションを取ろうと奮闘していたが、 ぼくのような、 勉強アレルギーのネイティブ日本人にとっては、 一時間、 先生を眺めるだけの授業と化していた。
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