青い体液の彼女

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この日は、 休日の過ごし方について会話しているようだった。 先生が何を言っているかはさっぱりだったが、 友人が話す単語を並べただけの英語でなんとなく察した。 つたない英語かもしれないが、 通じているだけ、 友人はすごいと思う。 友人の次は彼女の番だった。 にこやかに話しかける先生。 彼女は戸惑った顔をしていた。 どうやら彼女は英語圏の出身ではないらしい。 英語圏どころか、 もっとはるか遠いところの出身だと思う。 先生は少しゆっくり目の口調で彼女に話しかけ始めた。 なんとなく、 僕にも聞き取れないことはないスピード。 しばらくして、 彼女は目を輝かせた。 何かを発見したかのような、 思いついたかのような顔。
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