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そう叫びそうになったが、
無理矢理、
声を飲み込んだ。
喉が変な音をたてたが、
幸いにも彼女は気付かなかったようだ。
「パパ、
心配しすぎだって、
大丈夫。
この星の人は良い人ばかりだよ」
星? この星って、
言った?
「日曜には帰るから。
え? 前も言ったでしょ。
こっちには日曜って休みがあるの。
とにかく、
授業があるから、
またね」
彼女は電話を切った。
「ごめんね、
さ、
戻ろうか」
ぼくは必死に真顔をつくり、
うなずいた。
その後もおかしなことがつづいた。
ぼくは美術部なのだが、
なぜだか彼女が入部してきた。
色々教えるようにと、
顧問の先生に言われたが、
正直、
扱いに困った。
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