高嶺の花が落ちる時

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「それでは生徒会の議案を纏めて、学校側に提出します。それで構いませんか?」 今日は生徒会。別に好き好んで生徒会長なんてやってない。 けど、周りも先生までも私にやらせようとするのが分かるから、こうして私は生徒会会長を務めている。 「いいでーす。ってか、それ誰が纏めるんですか?」 そんな意見に視線は自然と私に集まる。 「…私がやります。今日はこれで終わりとします」 そう言うとみんなホッとした表情を見せ、ガタガタと席を立ち、あっという間に居なくなった。 誰も手伝ってなんかくれない。そんなの分かってたけど…。 「やらなきゃ」 自分に言い聞かせるようにそう口にして、私は手を動かした。
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