Two

5/15
前へ
/25ページ
次へ
「ひっ……ふ、うう……ッ」  理市の手が西塔のペニスに当てられると、小さな身体がぶるりと震えた。反り勃ったソレは熱を持ち、今にも放出されそうだ。  男は、アノニマスマスク越しにこちらを監視していた。下手な真似をすれば、きっと2人ともタダではすまない。  理市は男を逆撫でしないよう、大人しく指示に従い……西塔を慰めてやる事にした。 「西塔、我慢しなくていいぞ。今、楽にしてやるから……」  ぱくり、とそれを口に含んで、亀頭の裏に舌を当て横に動かしてやると、猿轡によって閉じることの許されない口から、唾液と嬌声があふれ出て止まらない。 「ひ、はああっ、あー、ああーーッ!」  達するのは、あっという間だった。  腰を浮かせ、理市にソレを押し当てながら、ガクガクと白濁を放つ。  口の中いっぱいに広がるどろっとした体液を、理市は複雑な気持ちで受け入れる。いつもなら喜んで飲み込んでしまう所だが……この状況では、西塔に悪いコトをしている気がしてならない。  どうしようか、少し悩みながら先端をチュっと吸ってやると「ぴゃうっ……」と西塔の腰が再度震えた。辱めを受けさせている事を心の中で謝罪して、アノニマスマスクの男をちらっと見ると、そのマスクは当たり前だが表情を変えることなく、不気味な笑みを浮かべていた。  男が顎で理市に指示を出してくる。どうやら、飲め、と言ったようで、理市は男から目を離さずにそれを飲み干した。 「口を開けろ。」  指示通りに口をあけ舌を出すようにして空っぽの口腔を見せる。  男はそれをみて満足したのか、小さく「続けろ」と命令してきた。  西塔のペニスは、依然として萎えていなかった。吸い取り切れなかった体液がとろりと先を濡らして、ヒクヒクとさらなる刺激を求めているようだった。
/25ページ

最初のコメントを投稿しよう!

133人が本棚に入れています
本棚に追加