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それから、3度、西塔は理市の口の中で果てた。
喉奥にまで咥えてやると、喜ぶように喉奥に先端をぶつけてきて、理市もまた雰囲気に流されるように、そこから快感を得ていた。
自分の奉仕によって、喘ぎ、イき乱れる友人をみて、理市がそれを楽しめないわけがなかった。
男に脅されている、なんて、ただの言い訳で……
理市は、喜んで西塔のペニスを咥えていた。
「随分、良さそうだな」
それに気づいたかのように、男が嗤った。
こちらに近づいた男は、西塔の両腕両足を縛る縄を解いた。それから猿轡のベルトを外し、ボールを口から取り出す。ボールに溜まった唾液がでろりと、顎、鎖骨、胸にまで垂れ流れた。
「な、ちゃ……」
久々に閉じることの許された西塔の口から出た第一声は、南宮を求めるものだった。
「なん、ちゃ……ん……ッ、おく、してぇ……! おく、おくほしいにゃぁッ」
イきすぎて、理性が壊崩しているのか。
それとも薬の所為で、わけがわからなくなっているのか。
目隠しだけは外されずに、西塔は暗闇の中で南宮を探している。
その声にピクリと反応したのは、アノニマスマスクの男だった。
本当に微かではあったが、西塔が発したその声に、たしかにマスクの下の表情が変わった気がしたのだ。
しかし平然を装うマスクの男は、理市に向かって「……挿れてやったらどうだ」と低い声で言ったのだった。
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