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「あっ、あ、にゃッ、ンンぅ…ッ」
西塔の後孔から、ヌルヌルになった指を抜く。
彼の孔は、簡単にほぐれた。まるでいつも使われているかのように……いや、きっと、南宮とそういう関係なのだから、いつも使われているのだろう。
いつもはもっと優しくされてんのかな。と理市はいたたまれない気持ちになりながら、西塔の両脚を、ぐっと持ち上げた。
南宮に大切にされている身体を、ボロボロにされ、守ってあげることは疎か、これから犯さないといけないなんて。
(ごめん、西塔……)
孔にペニスを当て、体重を前にかけるように、押し込んでいく。ナカはとろけそうなくらい熱かった。女なんかと比べ物にならないくらいキツく、理市を離さぬよう締め付ける。
気を抜くと、すぐにイかされてしまいそうな快感に負けぬよう、理市はひとつ呼吸を落とした。
「あああッ! な…ちゃ、ん、Nanちゃぁんッ」
西塔が呼ぶのは、やはり南宮の名だった。
クスリの所為で、まだ、混乱しているのだろう。それに、目隠しをされているから、誰にされてるかも分からない。
理市は、自身の唇をぎゅっと噛み締めた。
理市が声を出さなければ……、
西塔は、南宮にシてもらってると勘違いしたまま、終われる。
気づかぬ間に、終わらせてあげなければ。
そう思いながら、西塔の腰を掴んだ。
ゆっくりと動かすと、西塔は甘い声を止めることなく、乱れていく。
「ゃ、あぁッ、ソコ、ソコいいッ、きもち、イイ、きもちいい、にゃあッ」
「……ッ!」
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