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西塔の目は、理市を捕らえて離さなかった。いや、目をそらす事も困難なほどに、大きな衝撃を受けたらしい。
「ッくそ、目ぇ瞑ってろ!」
居た堪れない気持ちになったまま、理市は腰を再度動かし始めた。
小刻みにリズムよく奥突くと、西塔の嬌声が再び部屋に響く。
……早く、イってしまいたかった。
早くイって、解放されたかった。
「なん、ちゃん、じゃ、にゃい、Nanちゃん、じゃない、にゃ、あ、ああっ」
西塔の瞳からは、大粒の涙があふれ出した。ぼろぼろと頬を濡らして、見なければいいのに、その視線はふたりが繋がる部分へと注がれていた。
――この男のお遊びからも、西塔の泣き顔からも、解放されたい。
そんな気持ちばかり募って、理市はやけくそに腰を振る。とにかく腰を振って、さっさとイこう、と心が焦る。
ぶわあっと全身に力が入って、西塔の顔が歪んだ。
口と目が大きく開いて、腰が浮き仰け反っていく。
「ふあっ、あ、ああ、イク、またイクにゃあっ!」
ずん、と理市が奥を突くと、西塔のペニスから白濁液が飛び出した。
構わず突き続ければ、その度にどぷ、どぷ、と白濁が下腹部を汚していく。
突くたびにイく西塔をみて、理市は苦虫を噛んだような顔をしながら、無理矢理、自身を絶頂に追いやった。
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