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異世界には色々な異世界がある。
特にこの異世界は特別だ。
ラシュダ王国を中心としたこの世界は特殊能力すなわちチート持って生を受ける人や動物が基本的に多いとされている。
だから、このラシュダ王国には特殊能力を生かしその特殊能力で悪事を働く者を減らす為の王国特殊機関がある。
その組織の名前は「Cheat code(チートコード)」
そして、そこに僕、レイン・アルペジオは新しく配属される。
「ホントにあるんですね、特殊機関って……噂だけかと…」
レインは特殊機関の部屋まで連れて来てもらった案内人のジャンバさんに聞いた。
「まぁ、特殊能力がない人には一生ご縁がない機関ですからね」
コンコン…
ジャンバさんは大きな扉を叩くと、中から返事が返ってきた。
「はい、どうぞ」
ジャンバさんが開けるとそこには机に座る女の人がいた。
「初めまして、今日からここに所属するレイン・アルペジオです!よろしくお願いします!」
ジャンバさんは静かに扉を閉めて出ていくと、女の人は静かに言った。
「よろしくお願いします、私がここの所長、アリア・ディスベルです」
すると、アリア所長が悲しい顔をしながら言った。
「でもやはりさすがですね、あなたの恥ずかしい心の声でも聞くつもりでしたが出来ませんでした…ショックです、私の声の特殊能力も効きませんでしたか…攻撃と見なされたみたいですね」
レインは悲しそうな顔のアリア所長に言った。
「心の声なんか聞こうとしないでください!この能力はこの王国に役立つ為だと僕は思ってますので!」
アリア所長が背筋を伸ばし言った。
「そうですね!その特殊能力を全て防げる能力は我がCheat codeでしか存分に力を発揮するのは難しいですからね…ですから存分に発揮してください」
そう言いながらアリア所長はレインに笑った。
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