第5章 チート犯罪

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新入りのレインはザシャとジェロとルシェルと近場のチート犯罪の見回りに行くことになった。 「そういえば…チート犯罪ってなんですか?」 「知らないのか?!」 ザシャが驚いた顔でレインに言った。 すると、ジェロは頭の後ろに手をやりながら言った。 「珍しいねーってことは検査に途端に引っかかったパターンだねー」 ルシェルも驚いた顔で言った。 「珍しいパターンだな…なら説明するかー」 レインは首を傾げながら聞いた。 「そんなに珍しいんですか?」 すると、ルシェルが答えた。 「あぁ、大概は生まれつきかウィルスの感染による後遺症ぐらいしか聞いた事ないなーウィルスによる後遺症なら俺らの部隊に入れるほどの力は持てないから大概は生まれつきの奴らだな」 レインは頷きながら言った。 「じゃあ僕以外皆さん生まれつきってことですか?」 すると、ザシャは言った。 「違うな…トルメルがいるがあいつの場合は確認出来ないが正確だな」 レインは納得したように言った。 「あぁー何となくわかる気がする……」 すると、ジェロが指を指しながら言った。 「着いたよー最初の見回り場所【ドーミナ工房】」 ジェロが扉を開けると音が鳴った。 (カランカラン) 「いらっしゃい…」 店の奥の方から声が聞こえた。 「僕が見回りにきたよー!!」 ジェロが言うと奥から人が出てきた。 その男はガタイが大きいというか大男の分類に入りそうなデカさだった。 「今日はザシャとルシェルと新人君で来たよー」 すると、大男が下を向き大きな手を出した。 「よ…よろしく…ロン・ドーミナだ…」 レインは少し怖がりながら握手をした。 「レイン・アルペジオです…よろしくお願いします…」 すると、ジェロは笑いながら言った。 「僕のお父さんだから仲良くねー」 レインは驚いた顔で聞いた。 「今…なんて?」 ジェロは首を傾げながら言った。 「お父さんだよ?」 レインはロンの全身とジェロを見比べて驚いた。 「えっ?」 すると、ルシェルが肩をポンっと叩くとレインは振り返り聞いた。 「本当にお父さん…なんですか?」 「まぁなーいゃー俺も紹介された時は殺されるかと思ったし、血が繋がってるとか聞いたら尚更驚いたから大丈夫だ」 ザシャも小さく頷いた。 レインは不思議になり聞いた。 「でも…名前が…」 「あんまり聞くな、大体分かるだろ?」 レインは何となくわかったから言葉にすることはなかった。 すると、ザシャがロンに聞いた。 「そろそろ聞いていいですか?」 「あぁ…って言ってもあんまりないが…」 ジェロはロンに触れるとロンは一瞬にして消えた。 「何してるんですか?!ジェロさん!」 「大丈夫♪大丈夫♪見てたら分かるから…」 すると、ジェロは自分が持っていたノートにペンで何か書き始めた。 ザシャはレインに言った。 「大丈夫だ、死んではいないから待ってろ」 レイン達が待っているとロンが突如現れた。 「終わったか…」 ルシェルが呟くとジェロはノートに書いている手をピタッと止め片手を上げて言った。 「じゃあ行こー!!」 レインにはなんのことやら分からないまま最初の見回りの場所が終わった。 ロンの店を出るとザシャはジェロに聞いた。 「どうだ?」 「そうですねーかなり気になる情報がありますねー例えば黒いフードを被った団体がここ数日ウロウロしているのと、最近森の方から夜な夜な声が聞こえるとかは怪しいかと…けれどこれはダリアさん達の件に近いような僕達の件は…商店通りに【荒れ果て】の動きが活発になってきたって言うのかな?」 ザシャは顎に手を当てながら言った。 「ルシェルはこの事をダリア達に伝達、ジェロと俺とレインは【荒れ果て】の活発な商店通りに向かうことにしよう」 ルシェルとジェロとレインはザシャに敬礼して言った。 「承知致しました!!」
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