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鋼鉄のロックがかかった扉の前でトルメルが手をかざすと自然と鍵が外れ扉が開いた。
すると、中から声がした。
「またですか……あなたは何回扉を壊したら済むんですか?」
トルメルは笑いながら答えた。
「扉なんか邪魔だから外せば良いだろーっ!!」
すると、奥から声の主が出てきてトルメルを蹴飛ばした。
「外すわけないだろっ!!アホが!!!」
が、力が弱いのか、トルメルは微動だにしなかった
「ははは!ホントに力を使わないとひ弱だな!ザシャ!!」
そう言われザシャはトルメルに頭を踏まれた。
「で?あなたは何しに来たんですか?」
トルメルは腰に手を当て誇らしげに言った。
「こいつがメンバーを探してるから手伝っているのだ!」
トルメルはそう言いながらレインを指さした。
「あっ…どうも……レイン・アルペジオです、よろしくお願いします!」
すると、ザシャは立ち上がり自己紹介した。
「どうも、ザシャ・アサシリンダーです、よろしく」
そう差し出したザシャの手を見ると骨と皮しかないぐらいカリカリに痩せていて細く、よく見ると全身もカリカリだった。
思わず、レインはザシャに聞いた。
「栄養失調ですか?」
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