始まりの擬人化種の今

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 オフで2人きりの時は彼はわしに絶対服従。裸を見るのも、体を洗うのも、この後のことも彼は一切文句を言わず全てやりきる。  最初はほんのからかいのつもりで、風呂に誘ったのじゃ。「疲れて体が動かないから洗ってほしい」と。  そしたら彼は笑顔を消して、従った。探り探り、常にわしの顔色をうかがいながら。じゃが笑顔を見せることはなく、淡々と進められた。  彼が何を思って応じたのかは今でもわからぬ。ただ、わしは彼の態度が気に食わぬ。  仕事の時は私を、何もできない子供を見るように見下す。嘲笑い、けれど優しい。じゃがオフになると、彼の意思は消え失せる。なぜ逆らうことなくわしに従い続けるのかが知りたくて、こうして続けておる。  体も洗い終わって泡を流すと、彼はわしの前に膝まづく。「しますか?」とわしを見上げられれば、「さっさとしろ」と吐き捨ててやる。  すると彼はわしの、力のない竿に手を伸ばしてつかむ。顔を寄せ、ベロンと舐め上げた。  それだけですぐに熱を持ち、頭を持ち上げる竿。わしは、性欲が強い。結構強い。じゃから最低、1日に1回から2回は抜かないと翌日がヤバいのじゃ。  舌で竿を巻くように舐めながら手で擦り、手が離れると今度は彼の口の中に消えていく。吸いつきながら舌を絡ませ、愛撫していく。  わし以外での経験はないはずじゃが、日を追うごとに上達していくのが最近は面白いと思えてきた。  わしの、男の竿なんぞ咥えるのが彼にとって楽しかったり嬉しいと感じるものではないじゃろう。それでも一生懸命にわしの言うことを聞き入れ尽くすのは。  わしが彼の命の恩人じゃから。秘書になったのも、わしへの恩返しがしたいとしつこく懇願してきたから。
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