期待に膨らむ

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 刺激が強すぎて起こしてしまわないように気をつけながら、しかし急いで済まそう。目の前にある半開きの唇の間に舌を割り込ませ、香さんの舌を吸ってみる。  自分の手は激しく、もう片方の手は加減をしながら裏筋や竿全体を強く扱く。あぁ、興奮する。  罪悪感というかスリル満点で。しかも俺から与えられる刺激で香さんの体は眠っているにもかかわらず敏感に反応して「あっ、う……や、ぁ」と表情が変わった。  もちろん目は閉じたまま。腰まで揺れてきて、俺の手の中で香さんの竿がビクビクと震える。もうイきそうか?  くぐもった、ニチャニチャと卑猥な音が聞こえてきて。先走りで俺の手がビショビショになってさらに激しさが増す。 「はっ、ふ……っ、はぁっ……」  正直に言えば抱きたい。もう何なら、このまま襲いかかってこの竿を奥まで一気に突っ込みガンガン突きまくりたい。  それで目を覚ましてもいい。あとで全力で謝るとして、欲望のままに抱きたい。  1回じゃ治まらないだろうから、数回。連続で。明日の仕事は、俺が責任をもって引き受けます。隣の市長との対談も副市長に行かせるので。  香さんのナカでめちゃくちゃに腰を振りたくりたい。自分がここまで性欲が強いとは。いや、強くなっているのか。  呼吸が荒くなった俺は声が抑えられない。キスをすることで声を我慢し、味わったことのないスリルと快感に心臓が高鳴る。  ついさっきまでの摩訶不思議な出来事などすっぽり頭から抜けて、香さんの竿を借りてのオナニーに夢中になってしまう。
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