期待に膨らむ

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 車を運転して、終わるまで車の中で待っているなんて言わせぬからの。楽しみじゃ。  仕事の付き合いで何度かそういうのに参加したことはあるのじゃが。擬人化種の友として、新入りのシオン君に招待されるとは。年甲斐もなくはしゃいでしまいそうじゃなぁ。  心躍るお誘いに思いを馳せていると。グリッと腰を強く撫でられた。 「はぁ、もう……最中に別のことを考えるのはやめてくださいッス。俺、これでも繊細なんで傷つくッスよ?」 「あぁっ!う、嘘……おぬしが、そう簡単に傷つくような、んっ……はぁぁ……んやっ、あっ」  数時間前まで愛し合っていたというのに発情してしまって。時間をかけて着せてくれた服をものの数秒で全て脱がしてしまった緋桜が、アホなことをぬかす。  横になって向き合ったままお互いの竿を擦り合って、「わしの方が繊細じゃ」と言うてやろうと思ったのじゃが。「もう黙ってください」と口を塞がれた。  あぁ酷い。理不尽じゃ。せっかく緋桜にシオン君を紹介して、新しい友達になってもらおうと企んでおったというに。  緋桜は手でわしの竿を扱きながら、舌でピンと尖った乳首を転がす。強く吸いつかれると下腹部がキュンッと感じて、先走りがあふれる。  むぅ、仕返しじゃ。鎖骨をなぞるように舐め、胸に吸いついて赤い痕をつける。チラッと見上げると、目が合った。  お、手の中のが大きくなったのう。さて、まずはどっちが先に果てるのか。緋桜は優しい笑みを浮かべ、「愛しています」とわしを抱いた。
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