始まりの擬人化種の今

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 ゆっくりじゃった動きがすぐに激しさを増し、突き上げられるたびに大きな声が出る。ギリギリまで引き抜かれ、一気に奥を突き上げられれば目の前がチカチカする。  ズンッ!の衝撃が頭まで響き渡るよう。ナカの奥から快楽の衝撃が駆け巡り、たまらない。あぁ、気持ちがいい。  ガクガクと足が震え、ついさっき果てて力をなくしていたはずのわしの竿が復活。先からよだれを垂らしておるのが見える。  衝撃で竿がブルンブルン跳ね、わし自身の腹に当たっても快楽が強すぎて当たる感覚がわからぬほど。  彼はもう限界のようじゃ。覆いかぶさるようにきつく抱きしめ、腰の振りがますます乱暴に。耳元で強く吐き出される吐息が熱い。  わしの体をホールドしておる手が、ピンと尖る乳首を捕らえた。つまんで、両方同時に引っ張られるとわしの体は大きく跳ねた。 「ん、やぁ、ナカ……出せ、あっも、むり……ひゃ、あっあっ、あっあぁぁっ!!」  同時に、わしの締め付けで限界を超えた彼が「あ、はぁっ、く、うっ!」とナカに熱い欲を吐き出す。  ビクンッビクンッとナカで震えながら徐々に力をなくしていく。きつく抱きしめたまま耳元で荒い呼吸を繰り返していた彼はわしに何かを囁いたようじゃったが。  聞こえなかった。感じたのは、まるで生まれたての子ジカのようにガクガク震えながら脱力し、彼の腕に抱き留められる感覚。  それから、尻から流れ落ちる熱い、彼の欲望。  わしは体に染みわたる快楽の余韻を楽しみながら、目を閉じて意識を手放した。
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