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すっごく楽しそうってわけではなく、うっすら笑顔を浮かべているだけ。猫じゃらしで遊んで、たまに撫でたり。俺よりは低いが背が高い男の子。大学生くらいか?
おそらく、閉店時間になっても気づかなくて本庄さんに怒られるパターンだな。
「むぅ。名残惜しいですが、今日はここまでのようですね。いやぁ、とても素晴らしい癒しになりました。体も心も軽くなりましたよ」
「俺も、想像以上に楽しめました。また来ます」
「ユキちゃんは本当に接客が上手だから。人気すぎて…………今度から指名料を設定しようかななんて考えてて。なんて、ホストみたいね」
香さんが大変名残惜しそうに、ユキちゃんを本庄さんに返した。
ユキちゃんを撫でながら「お疲れ様ー」と、本庄さんは苦笑。ユキちゃんを指名するだけで金を取るのかよ。売り上げがうなぎ登りだからって、調子に乗り過ぎだぞ。
まぁ、次に来る時は金を下ろしてから来るけどな。あ、ユキちゃんと目が合った。
俺と香さんに目を向けて、ペコッと頭を下げる。しゃべれないもんな。すごく可愛らしいです。それが1番の癒しになりました。
直後に大あくびをしたのだって、可愛すぎてつい「可愛い」と声に出てしまった。香さんが嫉妬してくれたので、良し。
ぼったくりじゃないかと疑いたくなる支払いを済ませ、俺達は店を出る。帰宅しようと車を発進させれば香さんがトイレに行きたいと言うので、近くの公園に立ち寄る。
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