ワインの色味香りを上回るほどの

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 覆いかぶさり、わしの匂いを嗅ぎながら体全体を擦り付けてくるとか。股間のあたりがかなり熱くて、硬くなったモノがわしのモノを同じようにしようと刺激してくる。  晩御飯前にもさんざんヤったではないか。またするのか?食前食後とは、風邪薬でもあるまいに。  実は嫌がってはみても、流されてしまってやってもいいと思っている。というのは緋桜の方がよくわかっているはず。だから、緋桜の胸を押し上げようとした手をつかんで、はいバンザーイ。 「欲しい。可愛い。あぁ可愛い。香さんが……香さんの、全れが欲しい。はぁっ香さん……俺の香さん。可愛い……愛しい、可愛い、可愛い、可愛い、俺の香さん。な、にがあっふぇも、うっ……俺が守りまふぅ……」  やめろ、そんな嬉しいことを酔っ払いのふにゃっとした笑顔で言うな。しかもなんか、やたら「可愛い」が多くなかったかのぅ?  わしの両手首をまとめてソファーに押し付けられる。足をバタつかせても、緋桜の方がわしよりも体がデカく体重も重いのでビクともせぬ。  頬に、耳に、チュッチュッとワインが香る唇を押し付ければ、ニュルッと熱い舌が耳の中に侵入。同時にもう片方の手が、いつの間にかボタンを外して上着の中に入ってきて。  女のように柔らかくもない胸をまさぐられて、もうすでに硬くなり始めている突起をつままれた。人差し指と親指でこねくり回されて、思わず「あ、んっ」と甘い声が緋桜を喜ばせる。
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