2柱の女神の交換留学

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2柱の女神の交換留学

「ねえ、これからカフェに行かない?新作のケーキが凄くおいしいらしいよ」 「わーいいね!わたしもあれ食べてみたかったんだ」 「ねえねえ、わたしも行ってもいいかな?」 「もちろん!いっしょに行こうよ!」 「あとは……亜手菜さんも誘う?」 「うーん。ほら、寝てるみたいだし、起こしちゃ悪いからわたし達だけで行こうよ」 「それにほら、前に別のお店に誘った時も微妙な反応だったし、甘い物あまり好きじゃないのかも?」 「ねえねえ、早く行こうよ、売り切れちゃったら大変だよ」 「あ、待ってよ置いて行かないでー」  楽しそうに笑いながらクラスメイト達が出て行った教室に、机で寝たフリをしていた少女、亜手菜あてながひとり残された。  やっと行ってくれたかあ。それにしても、微妙な反応……か  わたしはゆっくり体を起こし、大きく伸びをしながら呟いた。  わたしだって甘い物好きなんだけどなあ……だけど……  高校生は、仲間の繋がりを重視する。  亜手菜は、入学後の数週間を病気で入院して過ごしてしまったため、タイミングを逃してしまいどこの友達グループにも馴染めず、クラスで孤立気味になっていた。     
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