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アイテムボックスは渡された時は大きなコンテナサイズだったものを、アテナに頼んで指輪サイズにしてもらった。こちらはフクロウではなく、白い宝石の中にさらに赤い宝石が埋め込まれいる日の丸デザインにしてもらった。
「アテナ、いろいろとありがとう」
「いいのよ、わたしも日本での生活楽しみなんだから。彼氏とかも作っちゃうんだからね?」
「亜手菜わたしの姿なんだから、あまり無茶なことはしないでよね?」
「大丈夫よ、だってわたし達は」
「「女神なんだから(だもんね)」」
二人の体が光に包まれはじめた。
いよいよ異世界行きのスタートだ。
「アテナ、時々連絡してね!」
「分かった!わたしに連絡したい時は教会か神殿で女神の像わたしに呼びかけてね。わたしも、何かあったら連絡いれるからね」
「「それじゃ、またね」」
二人の女神を包む光が強まり、やがて消えていく。
……。
…………んっ。
目を覚ましたわたしはあたりを見渡してみる。
太陽は沈みかけて、すぐに夜になりそうだ。
どうやら小高い丘の8合目くらいのところかな?
ここは??神殿みたいだね。
石造りの大きな柱が並び、アテナ像が祀られている。
麓に続く道は森の中に伸び、ずっと先には小さな町らしき灯りも見える。
今から歩いて行ったら、夜の森を歩くことになっちゃうね。
今度は神殿からさらに丘の上に伸びる道を見てみる。
ちょうど丘のいちばん高い辺りに、何か建物が見えた。
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