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髪飾りの使い方が悪いのかと思い、オリーブの木を鑑定してみると、【オリーブの木 女神の加護を受けている】と頭のなかにイメージが浮かんだので、やり方は間違っていなかったみたいだ。
多分、神力が上がればあの木のことも分かるようになるのかな。
お城の中に入る前に城の反対側も確認しておこうとしたけれど、反対側には光るオリーブもなく真っ暗で何も見えなかったので調べるのは明日以降にすることにする。
お城の扉は、手を触れただけで勝手に開きだした。
まさか異世界で自動ドアがあるとは思わなかったよ。
城の中は真っ暗だったので、ゴルゲットの力で魔法で灯りを点けられないかと試してみる。
「……」
アテナの言葉を思い出してしまい、他に誰もいるはずがないのに挙動不審にキョロキョロ周りを見回してしまった。
確か、アテナは「しっかりとイメージして口に出した言葉を形にする」って言っていたよね……。
口に出さないとダメなのか……!
恥ずかしがっていても仕方ないし、灯りは必要なので覚悟を決めた。
手を上に上げて言葉を紡ぐ。
「闇を消し去る光よ、わたしの周りを照らせ!」
…………。
な、なんで?何も起こらないんですけど?
魔力が足りない?さっき鑑定を二回使っただけなのに?
必死にあれこれ試した結果、【ペンライト】の魔法を使えた。
形にするという言葉通り、実際にペンライトその物が手の中に握られていた。
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