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「それじゃあ、亜手菜にいろいろ説明するわね」
そう言うとアテナは金の槍を差し出してきた。
「それは今は槍の形をしているけど、あなたのイメージ次第でどんな形の武器にもなるわ。ちなみに名前はニケ。いろいろと試してみてね」
わたしはニケ受け取ると、さっそくイメージを固めていく。
異世界と言えば、やっぱり剣だよね。
剣になれ?。ゲームの伝説の剣みたいになれ?
槍は一瞬で姿を剣に変えた。
有名な最後の夢というゲームのひとつに出てきた、来世に現れる伝説の剣というような説明が書かれていた隠し武器のひとつにそっくりだ。
透き通った刀身を、薄っすらと光が覆っている。
今度は槍の形に戻してみる。
剣と同じように光り、クリスタルのように透き通った槍になった。
「うまくできたみたいね。武器としての力の限界は、神力を高めることでどんどん上がっていくから頑張ってね」
また知らない単語だよ。
「神力って?」
「そのまま、神としての力よ。あなたを女神として崇める信者が増えれば増えるほど神力も高まるわ」
「でも、みんなアテナを信仰しているのよね? 亜手菜わたしがそんなことしちゃっていいの?」
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