6人が本棚に入れています
本棚に追加
「大丈夫よ。亜手菜は私の双子の妹で、別の世界の女神ということにすればいいわ」
「でもそれだとアテナの神力が落ちちゃうんじゃない?」
「わたしはこれでも上位神よ?幾万もの世界で信者はいるから、本当に気にしないでいいからね 」
やっぱりアテナはとんでもない女神様なようだね。
三大処女神の一柱というのは伊達ではないようだ。
「分かったよ。わたしはわたしで頑張ってみる」
わたしが頷くとアテナは次の神具を差し出してきた。
「イージスの盾。あらゆる攻撃から亜手菜を守ってくれるわ」
ゴルゴンやらメデューサやらの首は付いていないようで安心した。
そんなのが付いていたら、気持ち悪すぎるよ。
渡された盾を持ってみようと力を込めてみたけど、全然持ち上がらない。
「フンヌーー!」
はあはあ、びくともしないや。
「その盾も、イメージ次第で姿を変えるわ。服にも出来るから、試してみて?」
むむむ。恥ずかしながらわたしはファッションセンスが全くない。
しばらく考えたあと、アテナが纏っているのと同じ服をイメージしてみる。
「軽い……」
さっきの盾の重さからは考えられないくらい、信じられないくらい軽い。しかも、下着からペプロスまで、全てがイージスで出来ているみたいだ。
最初のコメントを投稿しよう!