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俺はもうずっと1人なんだ。 信頼できる人なんて存在しない。 どうせすぐ裏切られるから。 俺は夏休み中ずっとベットに寝そべりながらそんな事を考えていた。 就職試験に落ち続け何も気力が起きない。 誰も自分を必要としていない気がして。 いや、気のせいじゃないね。 みんなこの世界が現実世界じゃないと考えた事はないかい? もしかして今俺たちが生きている世界が仮想現実かもしれない、誰かの作った映画や漫画、小説たちの物語の中なのかもしれない。 その考えはとても怖いけれど、この世界に絶望してる俺にとってはそうであって欲しいと思う。 だって、そうしたらすぐに終えられるじゃないか。 読者が読み終えたら俺の世界はそこで終わり。 早く終わりたいんだ。 ・・・あれ? 俺は今文字だけの存在? もしかして小説の中の存在? だとしたら今この小説を読んでるお前! 早く読み終わってくれ。 そしたら終わることが出来るから。 こんな俺だけの心情を描いた小説なんてつまらないだろう? このページで終わるからさ! ・・・なんてね。 俺はバカな事を考えるのをやめてベッドから起き上がろうとした。 でも目すら開けることができなかった。 あ、そっか。 俺はもう、自分の命を捨てたんだった。 よかった。 これで終わりなんだ。 fin.
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