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ふわり、と何かを思いついたような気配。 それに気づいたのか、赤子が不意に泣き止んで、息を詰める。 そんな赤子を宥めるように、落ちる花弁をその上に降らせて。 “ならば……我が、貰おうぞ” くすくすくす。 ……ひそやかな笑い声が、聞こえた気がした。
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