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「あ」
「ん……温かい……月夜の中」
「んんっ……真理のも……温かいよ」
大した抵抗もなくズブズブと私の中に入り込んだ熱は私の最奥を突き止まった。
「はぁ……ん」
「あぁ……ヤバい……もう、イキそう」
「……」
「気持ち良すぎ……月夜」
「……ねぇ、真理。私の作った料理……食べないの?」
「え? 何、いきなり」
「あ……えっと……何か他のことを考えたらすぐにはイカないかな……とか」
「……」
「あ、ううん! イキたかったらイってもいいんだけど、その、私はもっと……もっと長く真理を感じていたいから……その」
「月夜」
「っ」
真理が私をギュッと力一杯抱きしめてキスの雨を降らせた。
「な、何、真理っ」
「本当月夜って可愛い過ぎる! ダメだ、堪らない。月夜の作ったディナーは月夜を堪能した後で味わうから」
「あっ」
「だから今は月夜をめちゃくちゃ味わわせて」
「あっあっ……んっ」
激しい腰の動きに翻弄されながらも私は身も心も熱過ぎるほどの熱を感じた。
ホテルでの豪華なクリスマスディナーも素敵だろうけれど、私は真理とこうしてふたりでいられるだけで最高に幸せなクリスマスの過ごし方になるのだった。
月夜の魔法使い 番外編1(終)
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