Magical Seed

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雨宿り先の女主人の名前はアーリィといった。 雨が上がるまで家に居たらいいといわれてから数日。 何となくそういう雰囲気になり、あっという間に僕とアーリィは体の関係を持つようになっていた。 「あぁ、いい。いいぞ、ディガ」 アーリィ主導で濃厚な行為を求められた。女性から積極的に強要されたのは初めてだったので最初は戸惑っていたが若かった僕はその欲望に抗うことは出来なかった。 「あ……あぁ…!」 腰を激しく律動する度に卑猥な音を立てるアーリィの秘部。 やがて中がキュゥと締まって来て(あぁ、イキそうだ)と感覚として解るようになった。 快楽のまま思いっきりアーリィの中に精を垂れ流す。 自分は子を孕む機能が無いので安心していいといわれてから放出することに戸惑いはなかった。 でなければ絶対にこんな抱き方をしない。 (子どもなんて要らない) ぼんやりと頭の中で何度もその言葉がグルグル回っていた。 ほんの数時間の雨宿りのつもりがいつの間にか数か月、数十年この家に居着くことになってしまっていた。 勿論アーリィとは結婚という契約で結ばれた訳ではなく、いつまで経っても単なる同居人という関係だった。
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