【第1章】 亡くした番号

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「少しだけ。確証はないけれど、彼女の言ってることを信じてみてもいいかもしれない。」 と思った。 「そうですね。気分が滅入っていると、いい事があっても気づけなくなっちゃいますよね。」 「はい!なので、ポジティブに行きましょう!!」 悠一は不思議だった。 店主である彼女の一言に、自分がここまで励まされることに。 「あっ!そうだった。無事に手続き終わりましたよ。」 そう言って、店主は新しいスマートフォンを悠一に手渡した。 「有難う御座います。」 渡されたスマートフォンのデータを確認する悠一。 確かに、最初に言われた通り全てのデータが残っている状態だった。 「無事に、データも戻っている見たいで良かったです。何かありましたら、またいつでも来てくださいね。」 ゆっくり笑顔で手を振る店主に見送られながら、悠一は店を後にした。
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