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例えるならば、モデルの佐々木希に似た感じの女性だ。
店内は、入って数歩するとあるカウンター。
客側には、カウンター用の木製丸椅子が5脚ある程度。
少し狭い感じの印象ではあるが、ナチュラルウッド調の落ち着いた雰囲気の店内だ。
いらっしゃいませ。と言う言葉聞く限り、彼女がこの店の店主なのだろう。
彼女は、悠一が入ってきた途端に、まるで見ていたかのように用件を言い当てた。
「なんで、わかったんですか?」
そう悠一が問うと、店主は、
「そうですね、先日も近くの川にスマホを落とされた会社員の方が来ましたので。」
と答えた。
「そうなんですね。」
「はい。ご用件は、合ってますよね?」
店主が確認をしてきた。
店主が言っていることは、間違っていないので悠一は、ゆっくり自分の首を頷いた。
「良かったです。」
陽だまりのような笑顔で、店主は笑った。
そんな店主を見た悠一は、学生時代に付き合っていた彼女をふいに思い出した。
「それでは、システムの説明をしますね。」
店主が、店のシステムの説明を始めた。
1. 新しく発番した電話番号と亡くしたスマホの番号をリンクさせて使うことが出来る。
2. スマホ代の請求は、今まで通り契約しているキャリアに支払いをする。
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