【第1章】 亡くした番号

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3. 1ヶ月経過した段階で、新しく発番された電話番号が自動的に亡くしたスマホの番号に変更される。 「ここからが、一番大切なので覚えておいてくださいね。」 4. 亡くしたスマホの番号に変更されるまでの1ヶ月の期間に、問題を起こさないこと。 5. 代金は、番号の変更が完了した翌日の0時に自動で発生する。代金は、人それぞれ異なる。 悠一は、聞いていて謎でしかなかった。 「えーっと。この4番、5番の意味が分からないのですが。」 悠一がそう言うと店主は、 「ぁ、貴方の場合は気にしなくっていいですよ。今まで通り生活をしてもらえれば良いので。」 と答えた。 悠一は、首をかしげる事しかできなかった。 「とりあえず、手続きをしますね。お手数ですが、こちらの書類に必要事項を記載してください。」 店主に言われるがまま、渡された紙に必要事項を記載していった。 「手続きに30分ほどかかりますので、コーヒー淹れるので飲んでお待ちください。」 店主に言われ、悠一は出されたコーヒーを飲んだ。 数口した頃から、妙な眠気を感じた。 張りつめていた緊張の糸が緩んだに違いない。 そう思った悠一は、少し眠ることにした。 「安部さん、安部さん。」 悠一は、重たい瞼をゆっくりと開いた。     
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