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「そう、あんさんは時をこえた少年」
「オイ、ものすごい嘘臭いぞ」
「まあ細かいことは横に置いておくとして。あんさんはタイムトラベルしたついでに、ちょっとした手違いでこの赤岡家の当主の甥、玉木の体に魂が入ってしまってな。元の鈴木には戻れへんのや。そやから、まあ往生して玉木として生きなはれ」
「テメー何ふざけたこと抜かしてんだよ!そんな適当な話あるかよ。タイムトラベルしたあげくに人の体に魂がうっかり入る?じゃあ元の玉木の魂はどこ行ったんだよ?」
「それがだな、あんさんがこの幕末の江戸の会津藩邸付近に飛ばされたのと同時に、玉木はあんさんが生きてる現代の埼玉に飛ばされて高校生やっとるんや。まあ、異文化交流、駅前留学ってやつや」
「何が異文化交流、駅前留学だよ!そもそも、なんでそんなふざけたことが起きるんだ?」
「いやそれがな。神様の仕事ってぶっちゃけ多忙なんよ。ブラック企業も真っ青な激務。んで、ちょっとミスって時空の流れをいじったらこうなってしもうた、すまんな」
「軽く謝るなよ。そもそも八百万だか絶対神だか知らないけど神様なら間違ったこと元に戻せるんじゃないのか?」
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