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退屈な日本史の授業
ふわぁ~マジでダルい。俺は日本史の授業中に退屈であくびをした。幕末ってややこしいんだよ、めんどくせー。
退屈過ぎて資料集に載ってる会津の殿様、松平容保公の写真にシャーペンで鼻毛を書き足してみた。この松平容保公ってうちの母親が好きな俳優にめっちゃ似てるわー。
そんなことを考えているうちに俺はいつの間にか眠っていた。昨夜ソシャゲのイベントで夜更しし過ぎたからな…。遠退いていく意識。ああ、課金してぇでも小遣い足りない…ムニャムニャ。
カーン!カーン、カンカン!
リズミカルな音が頭に響いて俺は目が覚めた。ヤベー授業中爆睡したわ。え?なんで俺、板の間に寝転がってる訳?飛び起きるとはそこは、時代劇のセットのような板張りの外廊下だった。起こした体を捻ると、ザ・日本家屋という感じの畳の和室に障子。
一体何が起きてるんだ?俺は辺りをキョロキョロと見回していると、廊下の曲がり角から日本髪を結った着物姿の女の子が現れた。
「玉木さま、稽古を抜け出して何をなさっているのですか?約束してくださったのにお忘れですか、『明日は竹子に薙刀の稽古をつけてやる』そうおっしゃったのに」
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