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告白なんて有り得ないと思う。
だってそれはカイがあたしの事を好きだって事だ。
カイに好かれる理由なんてどう考えても胸が大きいからという理由以外思い当たらない。
でも、揄うためだけにわざわざ冥界に連れていったとも考えにくい。
しかも三年経ってからだ。
カイの反応からだとやたら成長した事にこだわってたから、あたしが成長するのを待っていたというのだけは何となく解った。
特に胸を見て、しかもジロジロじゃなくて堂々とじーっと見てるんだから、エロすぎる。
扉が二三回ノックされた。
侍女のミロだ。
あたしはミロに入るよう促す。
ミロは部屋に入ってくると、お父様が書斎まで来て欲しいという伝言を伝えた。
お父様が?
何だろう……。
――もしや。
昨日部屋を抜け出した事を知ってしまったんじゃないだろうな。
お父様ってば過保護すぎて、あたしが部屋にいないとなるとやたらと心配するんだ。
だから部屋を出る時は誰かに言い置いてから出ろって言われてて、誰かに言ったら必ず護衛を付けられるだろ。
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