俺様、魔王(親父)に勘当されたから無職になる

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 一日の睡眠時間が十時間を超えている、今日この頃の俺様。次なる生贄を取りに行こうかと思っていたら、まさかの侵入者である。この辺りに人里に現は無いから迷い込んだりしない。正体を確かめるべく、モニターを展開。映し出されたのはーー。 「モグラーンじゃねえかよ! ダンジョンは新しい住処か何かか!?」  怒りをぶつけたいので、自らが出向いて魔力に変える。もう残すは空のモンスターしか望みはないのか? モグラ叩きで倒せる弱さのモンスターに、俺様のやる気ゲージはダダ下がり中。 「配合モンスターに一縷の望みを・・・モグマリモン? モグラーンとマリモールの配合か? ステータスは・・・動かないのかよ! 俺様よりニートじゃねえかよ!!」  モグラーンとモグマリモンを召喚して、一応海水を含む湿地帯に変えた二層目に配置する。昨日配置したモンスターが危うく干からびそうだった。 「空にモンスターいるかねぇ」  余り期待せずにダンジョンを離れ、空の旅に出る俺様。しばらく飛行していると。 「お、空中に気配が有るぞ。あそこか!」  雲の向こうに気配を感じたので突き抜ける。そこに居たのはーー。 「クラウードって単なる彷徨いモンスターじゃねえかよ!」  もう嫌、何でこんなに弱いモンスターしか居ないんだよ! エアウォールで封じ込めて転移。圧殺してダンジョンの肥やしに。 「配合モンスター来い! ・・・良し、スカイスライム? 嫌な予感しかしねぇ」  ステータスを見て、又も膝立ちからの地面に手を付く。この姿勢くせになりそう。 「単にスライムが中に浮いてるだけじゃねえか!!」  俺様、不貞寝確定。寝る子は育つ、成長していると良いな。  翌日、早寝早起きが定着しそうな今日日、クラウードとスカイスライムは二層に配置して、俺様未だ見ぬ強い奴に会いに行く。割と本気で!  今迄よりも遠征して強い気配を探す。この際、強ければ何でも良い。誰か居ないか!? 「・・・居た! あの山か!」  丁度一キロ先に見える山から、強い気配を感じた。速攻で向かう。 「何奴だ? 強い奴・・・あん?」  目の前には傷付き倒れているドラゴンと、今にもトドメを刺そうとしている人族が居た。 「おい、そこのお前、何してんだ?」  俺様、大分苛立っていたのだが、今の状況が良く解らんので聞いて見る事にした。 「見て解るだろう、ドラゴンにトドメを刺そうとしている。それよりお前こそ何だ? 何時からそこに居た」  ブサイク極まりない、オークみたいな顔面の男が答える。
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