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「一つ、テメエが勘違いしている事を教えておいてやる。あんな田舎勇者と一緒にされたら不愉快だ。俺様は勇者なんかじゃねえ、ダンジョンマスター様だ!」
「ふん、戯言を。ならば何故勇者が持っていた剣をお前が持っている!?」
「あん、このドラゴンキラーの事か? そんなの俺様が戦利品として、頂いたからに決まってんだろ」
「勇者を倒したとでも言うのか? 馬鹿な。我程ではなくとも、息子を倒せる実力を持ち合わせていたのだぞ。それを・・・」
「因みにお前の息子にトドメを刺したのは、俺様だから敵討なのは間違いじゃねえよ。勇者じゃないだけだ」
「貴様ーーー!!」
「うはは、俺様に喧嘩を売った事を後悔しながら死んで行きな!」
戦闘は小一時間で終了。ブラックドラゴンと俺様の壮絶バトルで近くの村は余波だけで滅んでいた。結果的には気分もスッキリしたので良しとするか。
「さて、今度こそ強力なモンスターが召喚できる筈だ。何せブラックドラゴンだからな!」
ダンジョンに瀕死のブラックドラゴンを転移して連れ帰り、トドメを刺しまして見事魔力に変換されましたとも。一気に魔力が増えてウハウハですわ。
明日を楽しみに、今日はとても気分良く眠る事が出来たのだった。快眠最高。
「俺様の機能の喜びを返しやガレェーーーー!!!」
翌日、絶叫する俺様。召喚リストにブラックドラゴンの名前があった迄は良かった。ちゃんと最初から最後まで俺様が戦ったんだからな。しかし、肝心なブラックドラゴンの名前がグレーになっており、召喚が出来ないのだ。横には注意書きが有りーー。
「ダンジョンレベルが足りませんってなんだよチクショォーー!!しかもレベル百とかふざけんな!俺様のダンジョンレベルはまだたったの五だよ。どうしろってんだクソッタレェーー!!!」
また不貞寝する俺様。ダンジョンに強いモンスターが現れるのはいつの日か・・・。
「気を取り直して、今召喚出来るモンスターをもう一度良く見てみるか」
召喚リストで未だ召喚していないモンスターは・・・居た!
「んー、メイドドール? なんじゃコイツ」
取り敢えず召喚してみる。すると、魔王城で見た事あるメイド服姿の人形が現れた。
「コイツは・・・ゼリーマンとミニパピーの配合だったのか。って、メイドに仕事させる程ダンジョン広くねーよ。何させっかなー」
特に思いつかなかったので、ダンジョン内を掃除しながら徘徊させる事にした。レアモンスターみたいなヤツだよな?
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