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俺様、最近外に出過ぎな気がする。なので今日は一日中ダンジョンで過ごす事に決めた。
「快適空間を作り出さねばな。さて、魔力はどんだけ使えるかな・・・」
理想のニート生活で欠かせない憩いの空間作成に、いざ挑戦と行きたかったが・・・。
「相変わらずバカ高ぇーよ。何でソファーがベッドよりも魔力消費高いんだよ! しかし、背に腹は変えられん。ベストプレイスへ一歩踏み入れなくては」
そして設置したソファーに座る。
「うあぁ~。やはり寛ぐアイテムはソファーだよなぁ」
体が沈み込むこの感触がたまらない。こうなると一歩も動きなく無い。ニート道は、人が動かぬ事と見つけたり。
「そうか、メイドドールに俺様の身の回りの世話をさせれば良いのか。魔王城のメイド達と同じ様に働かせてみるか」
何体か召喚して仕事を命令してみる。命令通りに動き回るメイドドール。思っていた以上に優秀だった。まぁ、部屋の中身がベッドとソファーだけじゃ無理もないか。
「一応、俺様専用のメイドとしてコイツらを使うとして、次はどうすっか」
不貞寝じゃないと、こんな早くに寝たりしないから、何か思いつけないか。
「そうだ。モンスターリストを、もう一度見直そう」
未だ召喚してない配合モンスターがいるかもしれない。善は急げとリストを再確認する。
「お、いるじゃん。コイツは・・・スカイスライムにメイドドールの配合か。最新の召喚になるな。んじゃま、出でよ「フライングリトルレディ」!」
ちょっと格好付けて召喚してみた俺様。そして召喚されたモンスターと目が合いーー。
「あん? 何見てんだよテメー」
木刀を持って白い丈がやたら長い服を着た少女に、メンチを切られた。
「な・・・んだと?」
召喚されたフライングリトルレディは見た目が子供、頭脳は不明。言葉を発しはしたが、態度が悪すぎる。まさか・・・。
「非行少女ってヤンキーかよ! 飛んでねーよ。常識を飛ばしてんじゃねーよ畜生が!!」
もう不貞寝するしかない。そう思ってベッドに入ろうとしたが・・・。
「何でお前がベッドに潜り込んでんだよ・・・」
「昨日徹夜で麻雀してたから眠ぃーんだよ。クァ~、んじゃお休み」
「徹麻ーしてんじゃねーよ! 誰とやってたんだよ!? つーか、俺様主人じゃねーの? どうなってんのコイツ!!」
見た目がガキンチョなので暴力に訴えるのは大人気ないと、理性が勝ってしまったので止む無くソファーで不貞寝する事にした。あ、意外と寝れるわ。ぐー・・・。
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