第二章 女賊 紅蜥蜴

7/8
前へ
/81ページ
次へ
使い物にならぬ手下を射殺しては 仲間に いや共闘しないかと提案を仕向けてきた 女賊 紅蜥蜴 流石に他の手下をも圧倒する眼力を つばくろ少年に加えてくるも 臆せず つばくろも 「共闘とは何を意味する?」と問いただし 「白蛇退治。。。。なんて提案はしないよ お前さんの師匠 烏の翁の仇うちに あいつら 黒畷をぶっ潰すってことだが」 「ヘエ そんなところまで調べがついてるんかぁ まあ しかし そちらにはなんの得にもならないんじゃないのか?」 「ふん こちらもあの黒畷には恨みはあるしな それよりも上のやつらを殺るにも やつら邪魔でねえ」と一言 言っては もう一人 捉えられた男へ 向き直り 「恐らく あんたたちに指令を出してる連中もだがね そこの密偵さんさぁ」 いきなりふられた 物請い姿の男 惚けた顔をしては 「なんの話してるか さっぱりわかんねえ 早くここから出してくれよぉ」と涙眼で訴えるも 「馬~鹿 そんな嘘の涙なんざ流してもなんにもならん さて お前さんは どこの密偵だか教えてもらおうかね」 「だからよくわからないこと言わないでくれよ」 「ふふふ 物請いだったら そこまで理路整然と話しゃしないよぉ」と言うや いきなり ロープに縛られた腕の手の先 指をぎゅーーっと捻るや 右手人指し指と中指を一気に折ってしまいました ううー が その痛みに耐える その男 ここで もはや 物請いではないと自らばらしてしまうことに やっと気がつくも手遅れ 「ほらねえ 普通なら 痛みでのたうち回り叫んでるはずだろうねえ」
/81ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加