序章 俺は真悪 白蛇(しろへび)だぁ

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チンピラたちが 五名 やりたい放題のところへ 何かが飛び込んできては 少年に拳を降ろした男が 利き腕の右手を捻られては投げ飛ばされていました 一瞬 何が起きたか わからぬ チンピラたち 乱入してきたそいつに 「てめぇ なんだぁ?」 「俺らが黒畷組のもんだと知ってるのかぁ」 そして 投げ飛ばされたチンピラが どすをきかせた声で「てめぇ やってくれたなぁ 」と 右目を細くしたかと思えば いきなり その闖入者へ 蹴りをいれようと! した その瞬間 頭から群青色のケットを被った細身の闖入者が 蹴りをいれてきた右足を かわして いや 手刀を 膝の上へと叩き込み ぐわーん  膝の皿を砕いてしまいました うわーー~! 絶叫が響き 他の四人が それを見ては 「こいつぁ やりやがったなぁ 」 「死ねやぁ~!」 やはり やくざものだけに 皆 手慣れたもので 一斉に 短刀を抜き放ち その闖入者へと 突っ込んできました が その群青ケットの闖入者は 少年の身体を掴むや 一瞬にして 跳躍して 路地から 脱出 少年を逃がすや すぐに やくざものに 顔を向けて 「黒畷衆の末裔か 地に落ちたもんだな 」 「なんだとぉ 貴様ぁ 我々のこと 黒畷衆を知ってるのかぁ」 「ふん 幕末に 薩長軍に尻尾を振って降参した 某藩の忍集団じゃねえか それが 今じゃ チンピラかよぉ みっともねえなぁ」 「てめえ いったい何者じゃあ?~!」 「別に名乗る気もねえが真悪(しんあく) 白蛇(しろへび)とでも覚えとけやぁ」と言うや 群青色のケットを脱ぐや 顔を見せました 精悍な顔つき 今 名乗ったように 爬虫類を思わせる 印象的な冷たい眼 そして 一番の特徴とも言える 真っ白な短髪 いや 見る角度によれば 銀色にも見える不思議な短髪の男 低い声で 「白蛇」と名乗った その男 細身ながら胸板厚く 毒蛇の雰囲気を持っているように。。。。。 黒畷組の五人のチンピラのうち 一人は 揉んどりうって 倒れこんでいる中 忍者集団の末裔と言われた 黒畷組の四人が 短刀を両手で構えるや  一斉に  指し貫こうと 突っ込んできました が 慌てず 白蛇 懐へ 手をいれたかと思えば 右手に何かを。。。。。
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