第三章 激突 白蛇対黒畷衆

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つばくろ少年 いきなり 走り出しては「兄貴ぃ ちょびっと話あるんだけどぉ」と 近寄って 声をかければ 白蛇 一瞬で 一っ飛びしては 三歩ほど先にいます 「おいおい 急に話かけるんじゃねえよ」と迷惑そうな顔をするも なぜか この少年を憎めない白蛇 そこに立ち止まり つばくろが近づくのを待っては「っで 話って? 手短になぁ」と聞く様子に つばくろ少年 嬉しそうに 笑顔で 「兄貴も知ってる思うけど 黒畷の武器調達の件」 と 今さっきこちらが仕入れた情報を この少年がもう知ってるってことに 意外に思うも そのまま表情変えずに 「ああ知ってるが お前さんはどこまで知ってるのかは知らぬがね」とこちらの情報は話さず 相手から情報を聞きだそうとするのに 「兄貴ぃ 水くさいぜぇ おいら 別に兄貴に隠し事なんかしないさ 相手が誰で どのくらいの数で来るかってこと辺りまでさ」 「ほぉ つばくろとやら そんな情報を俺に漏らしてもいいんかぁ? お前さんの上にはまずいんじゃねえかい?」と言えば 「おいらには上も下もいねえよ 強いて言えば 兄貴を慕ってるくらいさ それとあとさ 紅蜥蜴の姉さんに勧誘されたけどねえ」とわざわざ ばらすところみると この少年 本当に 白蛇を慕っているようです 「ほぉ あの女狐にねえ おいおい そんなことまでばらしていいのか?」 「でぇ丈夫さ 手下になるなんて嫌だから断ってやったし」
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