第三章 激突 白蛇対黒畷衆

5/13
前へ
/81ページ
次へ
笛を吹いた つばくろ少年の前に いきなり 黒い背広姿の若い男がやって来ては「どうやら 白蛇とは連絡取れたようですね 首尾は?」と抑揚のない言葉をかけて来ました。 「兄貴は 明日の夜 決行するってさ まあ陸軍さんが来る前にって感じにしたいようだけどね で 紅のが姉御さんは それとかち合う仕事はしないだろうねえ?」 「うむ 姉御は 黒畷の二つの店舗を襲うと 先程 やつらに予告状出してきた つまり その二店舗に一人づつ幹部がいかざる負えない状況にした訳さ」 「なるほど それで まるで違う店舗を襲うってことかなあ あはは」と屈託なく笑う 少年掏りに この黒背広の男も 一瞬 目を見張り「ほぉ 流石に姉御が目をつけただけに お前さんもなかなか鋭いねえ じゃあ明日は そう言う手筈だから 」と 言うや 男も 風に乗るように 一瞬で つばくろ少年の前から消えてしまいました そこへ 再び なんと 先程 立ち去った 白蛇が現れては 「なるほどな やつら紅蜥蜴の作戦理解したぜ ありがとな つばくろ」と 言って これも風のように 消えて行きました 残された つばくろ少年 「さてと そんじゃ おいらは 明日 どうするかねえ? 紅蜥蜴の姉御も白蛇の兄貴も 狙ってない 陸軍さんから 財布でも掏ろうかなあ」と なんとも ふざけたことを言う つばくろ少年もまた その場所から消えてしまいました いよいよ 明日の夜  黒畷衆対白蛇 そして 紅蜥蜴 つばくろたちが いかなる結末を迎えるのでしょうか?
/81ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加