第三章 激突 白蛇対黒畷衆

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甲州街道を北へ進み そして  次は 東へと折れて  進み行く 大八車とその周囲を囲んで移動する 黒い衣装を着込んだ異様な集団 その中心には 細身ながら異様な殺気で存在感のある 疾風の市が 辺りに気を配りながら進んでいます ばたり その時  一番後方にいた男が 急に倒れてしまいました しかも 他の連中に気がつかれず そして また 一人 また 一人と なんと 白蛇が 道沿いの樹上より その連中の首筋に 小さな投げ矢を放っては 倒しているようです 「他愛ないやつらだな こんな小さな投げ矢で絶命してるんだからな」と嘯く 白蛇 いやいや いくら 白蛇が投げ矢がうまくても 一発で相手を一瞬のうちに葬り去るのは無料だと 普通なら思うが 白蛇 毒蛇のように 一瞬で死に到る猛毒性の矢で倒しているのでしたが 四人目が倒れた時 近くにあったごみの入った籠にでも倒れこみ ガタン バサっと物音がしてしまい そこで やつら 仲間が数名いないことに気がつきました 中央の市へとこれを告げようとした男にも 投げ矢が放たれて 即死 やつら 戦闘体勢に入るや 大きな声で 前方へと 敵襲を知らせました が 一瞬のうちに 後方にいた連中は 白蛇の奇襲に合い 今度は飛び降りて来た白蛇が放った 例の 鋼製の鞭で 首を飛ばされて 全滅しました 周囲を囲んでいたうちの半数が ここで倒されてしまった黒畷衆 だが いきなり 中央から ぶっ飛んで来た 疾風の市が 出現 「お前 何奴? もしや 白蛇かぁ 面白ぇ~」と吠えています
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