序章 俺は真悪 白蛇(しろへび)だぁ

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ビシー~! 何かが 白蛇の右手から飛び出すや 短刀を両手で構えて突っ込んできたチンピラの手元へと 銀色に輝く 蛇のような 金属に見えるしなやかな鞭が 短刀を叩いては その突っ込んできたチンピラの足へと 短刀が弾かれて突き刺さりました うぎゃー 悲鳴が しかし それには目もくれず 残り三名も 白蛇の左右 そして背後から 一気に突きかかって来ました 「おりゃ~!」 「死ねやぁ~!」 「くたばりやがれぇ~!」 三人三様 絶叫をあげて突っ込んで来るところを 白蛇 冷静に見て 上方へと跳躍しては 三人の連携攻撃をかわし 着地した時は  チンピラ勢に またもや 犠牲者が 一人は 先程のやつと同じく 白銀の鞭で弾かれた短刀を自身の左腕に刺してしまい 血潮が吹き出し もう一人は  白蛇 跳躍した瞬間 一番近くまで接近していたチンピラの顔面を思いっきり蹴り飛ばしては 顎の骨を外すほどの打撃力で ぶっ倒しては 残り あと一名   彼らを一応 指揮していたらしい 大柄なチンピラに向き合いました 「てめえ ただもんじゃねえな この体捌き。。なんなんだぁ?」 「わざわざ 正体証すかよ 馬~鹿ぁ~!」と挑発するような話しかたにも やはり 指揮をとっていただけに すぐには乗らない 大柄が  背広の内ポケットへ 手を突っこむや いきなり 拳銃を取りだしました 「てめえの体術が凄かろうが こいつには敵うめえ まずは 足からぶちこんでやろうか?~!」と凄んで来るも さも面白そうな顔をした 白蛇 「おいおい 射つなら ポケットから抜いてすぐに射ちな じゃなきゃ意味ねえぜぇ」と嘯くや 余裕綽々の笑顔を見せます これには 大柄チンピラ 頭にきたのか 拳銃を構えては 一気に 撃とうとした その時 白蛇の眼が 何か 妖しく 輝きだしては 「ほらな だから 言わんこっちゃねえだろう」と一言 それを聞いた 大柄チンピラ 拳銃の向きが いつの間にか 自分の足へと向かされていて 「なんじゃこりゃぁ ふざけんなあ こんなまやかし 信じねえぜぇ」 ドキュン~! 一発 発砲するも うぎゃー! 愚かにも そのまま 引き金を引いては 拳銃の弾を自身の足へ 撃ち込んでは ぶっ倒れてしまいました 「だから言っただろうがぁ ハハハ」
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