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『余りにも唐突だな、Master…』
「こうでもしないとお前とは話が出来ないだろう、紅焔」
『何から報告をすればいいんだ?今日の事か?』
「夜叉とウルフはどうだった?」
『あの2人は「イレギュラー」にというものに対応できないのか?
我の目の色が変わるだけで声を上げる。しかもそれを「猫の気分」と一緒にしてくるとは…』
「ウルフらしい…まあ、常人は実際に目の色は変わらないし、怪我を治す事も出来ないからな」
『ただオッドアイでは長時間、双方の意識を一定に保てない。
その証拠に話す言葉が混ざる事が多いのが問題だ』
「それはMariaに相談しないとだめだな。俺には分からない事だ。
ところでお前はこの2つの組織の件、どう考える?」
『「乙女」と「蟹」の事か…どちらも不必要なら潰すまでの事。
「蠍」の様にしてもいいのか?』
「そこまではしなくていい。まだ動向を探っている所だ。必要になったら力を借りたい」
『Masterが指示するなら、従うまで…』
「時に、お前と蒼焔は記憶の共有は出来るのか?」
『やった試しがない。鏡越しでの会話は可能だと判明した』
「蒼焔は今どうしてる?」
『起きている。たぶんMasterとの話も聞いていると思うぞ?』
「分かった。そろそろ元に戻そう…Bishop『着いた』ぞ」
Kingの言葉を聞いて紅焔が目を閉じる。目を開けると瞳は蒼く戻っていた。
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