『王』と「死神」の策略

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『紅焔との話は終わりましたか…それにしても慣れませんね。身体が怠く感じます』 「何時になったら慣れるんだろうな。後でMariaの所に行って診てもらって来い」 『分かりました。Rookの所にも行った方が良いのでしょうか?』 「まあ、話はした方が良いだろうな。後でMariaとカルテの照合をする際にも役立つだろう」 『それで、奴等はどうしましょうか?』 「……少し泳がせておけ。その間にお前には情報収集を頼む。 他の組織から奴らの情報を出来る限り聞き出してくれ。夜叉とウルフにも同様の内容を頼む」 『分かりました、明日にでも動きましょう。2人には総て話しておきます』 「頼むぞ。ウルフも色々な奴から情報を取集するだろう。それを報告するように伝えてくれ」 『ええ、その様に伝えておきます』 話をしながら紅茶を飲む。茶葉を変えたようだ。 でも何かが違う…紅茶の味もするのだが、ほんの少し酒の味がする。 『Master、ブランデーを入れましたね?』 「その位は良いだろう?ティーロワイヤルだ。まあ強いて言えばご褒美だな」 『茶葉をアールグレイに変えてまですることですか?』 「茶葉まで分かるとはさすがだ、Bishop。新しく入ったメイドは時々茶葉を間違える」 『必要なら、私が教育しても?』 「その方が助かることもあるだろう。時間が出来たら頼むよ」 Kingは微笑みながら紅茶を飲む。同じように微かなブランデーの香りがしていた。
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