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言わずとも理解る、相当の覚悟を伴う拒否っぷりである。
それでも、関にとっては最後にして最高のチャンスとも言える場所を、他ならない樒から作ってもらえたのだからと、それはもう物凄く喜んだ。
「やった! 俺、絶対先生に認めさせますよ! 約束します! 頑張りますから!」
その場で跳びはねるが、華麗にスルーした樒は、すたすたと会議室を後にしようとする。
「あ、待って下さいよ。先生、俺も行きます」
「先生、待って下さい」
そうして三人仲良く連れ立って着いたのは、出版社近くにある、とある録音スタジオであった。
「ここです」
「うわ、超有名なプロダクション」
「わぁ。私、ここで作られるアニメが大好きなんですよ」
二人が対照的な意見を漏らすのに、例によって全く構わない樒は堂々と中に入って行く。
よく行く場所であるのか、はたまた勝手を知っているだけなのかは知れないが、とにかくスタジオのあるところへと辿り着くと、出入口には既に人が立っていた。
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